同居人は恋愛対象外。


吹き飛ばしたはずが……


「あんた、ご飯とか作れんの?」


今、私の部屋に座ってこちらを見てる同居人は紛れもなくあの水田廉。


「え、ねぇもう1回聞くけどなんか、部屋間違えたとかじゃないの?」

「さっきも言ったけど、大家さんに来るって言われてんだろ?ならそうゆうことでしょ。」


同居人が水田くんとわかった時と同じ質問をまた繰り返す。


「だ、だとしても、女の子だってわかるでしょ!なんで断らないのよ」

「大家さん俺にはしんちゃんの部屋に行けって部屋の番号だけ教えられた。」


しんちゃん……

そりゃ男の子連想するに決まってるよね。

私たちはまんまと大家さんにはめられたってわけか。


その事実にはぁっと深くため息がもれた。


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