同居人は恋愛対象外。
明日にでも大家さんにに無理な事伝えないと。
男とひとつ屋根の下だなんてありえない!
よりによってその相手が私がぶった水田くんだって事ももっとありえない…。
もう頭の中はその事ばっかりでモヤモヤする。
「どうぞ…。」
今日のために下準備しておいたハンバーグを焼いてテレビの前に置かれた小さな白色のテーブルに置いた。
今日のメニューはハンバーグとサラダ、コーンポタージュ。
今度涼太くんに食べてもらおうと思って練習してたのに…
まさか、1番初めに口つけるのがこの人とは…
水田くんはチラッとこっちを確認し目の前のハンバーグが自分のものだと知るとフォークを持ち食べようとする。
「ちょっと待って!」
「…なに?」
「なんか言うことないの?感謝とかいただきますとか。」
「はぁ……いただきます…。」
水田くんは意外にも私の注意にフォークを置き手を合わせてそう言った。
めんどくせぇとか言われるかと思って身構えた私はビックリした。