同居人は恋愛対象外。
「水田くんもそんな顔するんだね。」
「…何?ご飯美味しいからってあんたと仲良くする気はないけど。」
笑顔で話しかけた私はピシャリと凍りついた。
パクパクとご飯を食べる姿に腹が立つ。
「あーそう。私だって水田くんなんかと仲良くなんかなりたくないからいいよ別に。」
ふいっとそっぽむいて私も黙々と食べ始めた。
もう知らないあんな奴どうだっていいよ。
人が作ってあげた料理をあんなにも素直に美味しいって言えない人なんているもんなんだね。
少しでも勝った気分になった私がバカみたいじゃん…。
こんなのと過ごすなんて私の身がもたないし、無理に決まってる。
また美味しそうに食べる水田くんの横顔を横目に心の中で悪態をつく。