同居人は恋愛対象外。
本当に水田くんのせいで落ち着いて学校にも居られないよ。
自分のせいで私が慌ててるなんて当の本人は知らないんだろうけど。
授業中いつもみたく爆睡してる水田くんを見ながら思う。
起きたら酷いことばっか言ってちょっと腹立つけど、凛ちゃん言ってたみたいに黙ってればやっぱイケメンなのかな。
鼻だって高くて、色も白くって、唇は薄くてキレイな形してるし…。
それにしてもこんなに毎回寝てて大丈夫なのかな成績とか。
今だって教科書忘れたから見せてくれとか言って見せてあげてるのはいいけど寝てるし。
そっと机に頬をくっつけて腕を枕代わりにして寝てる水田くんの顔をまじまじと見てた。
「そんなまじまじ見られると起きようにもおきらんなんいんだけど?」
「お、起きてたの!?」
急に水田くんが目を開けるから驚いて立ち上がってしまった。
「何が起きてたんだー?深澤、先生の話聞けないなら廊下立ってろ。ついでに起きてるんなら水田もだ。」
「「え……。」」
仁王立ちで教卓の前いる先生は鬼の形相。
現文の先生は校内1怖いと噂される先生。
その目で睨まれゾワっと寒気がした。
犯行できるわけもなく渋々外に出た。