同居人は恋愛対象外。


_____ピンポーン


そんな事考えてるとインターホンが部屋に響く。


「この人確かあんたの好きな人じゃないの?」


私より先にソファの上からモニターを確認した水田くんが教えてくれる。


「うそ!本当だ!ちょっと何呑気に座ってるの!隠れてよ!」


干してある洗濯物も水田くんの物を全部隠して最後に洗面所水田くんを押し込んで私は玄関のドアを開けた。


「涼太くんどうしたの?」

「これ、なんかさ隣の人がさお土産かなんかで急にケーキくれたんだけど俺そんな好きじゃなくてさ、量も多いし…
で、真奈ケーキ好きだろうと思っておすそ分け。」


ケーキの箱を顔の横に持ってきてニッと笑った子犬みたいな笑顔にキュンとしてしまう。


「うん大好き!しかもそこのケーキ屋さん新しくできたとこだよ。」

「ほんとに?持ってきてよかった。
一緒に食べたいしさ、中入ってもいい?」

「え、うん。散らかってるけどいい?」

「全然大丈夫。」


ここまでこられてパジャマで断るのは絶対不自然だと思って断れなかった…。

最悪だ、バレたらどうしよう、なんて言い訳しようかな。


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