同居人は恋愛対象外。


_____ガタガタッ


「なんの音?」


ベランダの方から大きな音がした。


「ちょっと私見てくるね。」


そう言って席を立ちカーテンを開けた私は息を飲んだ。

だってそこに私をキッと睨みつける水田くんがいたんだもん。


「なんだった?」

「なんかね、暗くてよく見えないけどなんともなかったよ。」

「何にもないならよかった。」

「ってもうこんな時間!涼太くん明日も朝練あるんじゃないの?」

「ほんとだ、じゃ、俺帰るな。
そうだ、なんかあったら遠慮せずいつでも連絡して来いよ?
絶対とんでくから。」


10時を回った時計を見た涼太くんは荷物をまとめ玄関に向かう。

私はありがとうって答えて下まで涼太くんを送った。


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