同居人は恋愛対象外。


「あんたさ、バカなの?」

「……はい?」


部屋に戻るなり仁王立ちしてる水田くんが私の前に立ちはだかる。


「こんな時間に男家にあげるとか不用心すぎない?」

「涼太くんだし大丈夫だよ、水田くんには関係ないでしょ。」

「男のこと知らなすぎでしょそれ。
男ってのはさ……」


次の瞬間水田くんの白くて長い手が私の腕をとって、気がつくと壁を背中にして水田くんの綺麗な顔が間近にあった。

いわゆる壁ドンというやつ?

水田くんの吐息がかかりそうな程近い。


「抵抗できないでしょ。」


そう言うと私の首元に顔を埋め私の首筋を甘噛みする。


「やっ!……やめ…て」


男の人にこんな事されるのなんて初めてで怖いって思ってしまった。


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