同居人は恋愛対象外。


「………そんな顔するとさ、男ってもっと理性壊れんの。」


涙目の私を見て水田くんは意地悪げに微笑む。


「……ったくあんたがそんなだと調子狂う。
安心して俺あんた襲うつもりなんてないし。」


それだけ言うとそっと私から離れてった。


「じゅ、充分襲ってるよ!あんな事されたのだって初めてだし…」

「ふーんあんなの何にもしてないのと同じだと思うけど。
もっと激しいことしたいの?」

「ば……バカッ!!」


私の顎を持ち上げ私が焦るのを楽しむように広角をあげる水田くん。

払いのけるために振った私の手はいとも簡単にかわされる。


「だから俺は襲わないって。」


そう言って私に背中を向け部屋の奥へ向かっていく。


「それと追加なんだけど…。
好きなやつに会うのにすっぴんにパジャマはありえないと思うけど普通に考えて。

あんた自分から振られにいってるようなもんだよ?」

「涼太くんはちゃんと私がすっぴんだからとかで決めつけないんだから!」

「どうだか…。」


首を傾ける素振りを見せた。

私と涼太くんの関係に平気で割り込んできてなんなのほんと!

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