同居人は恋愛対象外。
「そういえば、なんで今日いつもと雰囲気違うの?」
涙で崩れたメイクが見えないように少しだけ俯く。
「凛ちゃんにねメイクしてもらって…それで涼太くんに見てもらいたくって、涼太くん来るの待ってたの。」
「そっか。」
「泣いちゃってメイク台無し。
こんなの恥ずかしいよ。」
「そんな事言うなよ。
いつもの真奈も可愛いけど、今日の真奈はなんというか大人っぽくて…キレイ。」
涼太くんは恥ずかしがりもせず真っ直ぐにそう言ってくれた。
そんな事言われるとメイクが崩れてるなんてどうでもよくなってくる。
「あーもっとあのキレイな真奈見たかったな〜。」
「いいよ、もっと練習して涼太くんの所に行くね!」
「本当?楽しみ」
少しウキウキした無邪気な表情を見せる涼太くんを見ているとこっちまで笑顔になれる。