同居人は恋愛対象外。
「ほんとごめん!」
慌てて凛ちゃんの手を引きすぐそこにある公園まで行って目一杯頭を下げて謝った。
「許さない。」
「そうだよね、凛ちゃんの好きな人と同居してるんだもん。
最悪だよね。」
「いや、私とっくに水田くんの事諦めてるし。
私が怒ってるのは大事なことを大親友だと思ってた真奈に秘密にされてた事。」
「ごめんなさい…。」
「まぁ真奈は優しいから私が水田くんのことまだ好きだったらって考えての判断だったと思うし怒ろうにも怒れないけどね。」
膨れてた凛ちゃんはそう言ってやれやれと言うように少しため息混じりに答えた。
「でも!私は良くても絶対に田辺には同居の話言っちゃダメだからね?」
凛ちゃんは絶対を強調して言う。
「なんで?」
「なんでって男と同居してるなんて知っらた田辺真奈の事妹みたいに思ってるし殴り込みにいきかねないじゃん、
それこそ真奈の恋実らなくなっちゃうよ?」
まだ小学校入学したての時クラスになかなか馴染めなくて男子にからかわれてた時
どこからともなくやって来て男子を殴ってたっけ。
それを考えるとなんとなく納得できる気がする…
あのあと確か…涼太くんお母さんと一緒に呼び出されてすごく怒られてたっけ。
よ、余計ダメだよそんなの涼太くんママにまで迷惑かけれないし。
「わかった、絶対に言わない。」
「それはよかった。
あ、いい事思いついちゃった。」
凛ちゃんは何かよからぬ事を思いついたような笑顔を私に向ける。