同居人は恋愛対象外。
思い出< 廉side >
「廉おはよう!」
いつも朝起きると母さんが朝ご飯作って俺が起きるのを笑顔で迎えてくれる。
俺は教師の父さんと専業主婦の母さんの3人暮らしだった。
2人とも大好きで、毎日笑顔が絶えなくてわりと幸せな家庭だったと思う。
「ねぇ、今度パパがねお休みらしくてね、廉はどこ行きたいかな?って言ってたよ?」
ご飯を食べる時はいつも目の前で笑顔で何気ない話をする母さん。
その笑顔がいつも眠気なんてどっかいくほど嬉しかった。
「水族館行きたい!」
確かそう言った気がする。
「ん〜いい笑顔!ママ廉の笑顔が世界一好き!
よし水族館パパにお願いしてみよっか!」
母さんは笑顔で返してくれて…
たったそれだけの事で次の日からおかしくなってくなんて考えてもみなかった。