同居人は恋愛対象外。
「大丈夫だよ!全然げんき!」
来てくれたのは嬉しいけど心配かけちゃダメって決めたんだ。
「そっか、なら良かった。
それだけ確認したかったんだ」
そう言うと来たばっかなのに走って帰ってしまった。
もっと居てほしいてのが本音だけど涼太くん着替えてなかったし。
それに、もうチャイムもなる頃。
小さくため息をついた。
「もーー何よあれ!悲しいなら悲しい、言って欲しくないなら行かないでってちゃんと言わないとダメじゃん!
あんなんじゃあんな鈍感男にいつまでたっても真奈の気持ち伝わんないよ?」
「でも…私気持ち伝えるの苦手だし。」
「苦手苦手ってのが逃げてるの!
真奈可愛いんだから頑張ったら絶対大丈夫だよ。」
「凛ちゃんなら伝える?」
「あったりまえ!てか実際に伝えるつもりだし…。」
私の問に少し照れくさそうに声のボリュームがさがる凛ちゃん。
「え!?だ、誰に?」
「もー!声が大きい。」
そう人差し指を立てる凛ちゃんは視線を私の隣で寝ている水田くんに向ける。
私は思わず両手で口元を隠してしまった。
いろいろ聞きたかったけどチャイムがなり先生が入ってきてしまって聞きそびれた。