同居人は恋愛対象外。


「ねぇ、そんなに食べたら太るよ?」


って言うのものもつかの間で…

あの日から1週間も経てば毒舌な水田くんが見事すぎるほどに復活していた。


「いいの!甘いもの食べたら運動すればいいんだもん。」


悪い事続きだったから気分転換したくて2人でお出かけ。

最近口コミで人気のおいしいかき氷を食べる私を水田くんは冷たい目で見つめる。


「幼なじみと会えないからってやけ食いしてるから心配してあげてるんだけど。
そんなに食べても好きな人は来ないよ?」


その言葉にピシッと体が凍りつく。

実は涼太くんと海に行く約束してたのに急にサッカーの試合が入ったとかでキャンセル…。

それからもう夏休みも終わるっていうのに涼太くんとは会えないまま。

そうじゃなければかき氷だなんてたべてないし。


「……返す言葉もありません。」


正論を突きつけられ、心の中の罪悪感のようなものが膨れ上がる。


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