同居人は恋愛対象外。
「……決めた。私文化祭の日涼太くんに告白する。」
うちの高校の文化祭では夜になると花火が上がるらしい。
涼太くんもその日は部活休みって前に言ってた。
それに夏祭りでさえ一緒に行けなかったんだから、告白するならこの時しかない。
「大丈夫?まだアピールとかなんもできてないんじゃないの?」
「だって会えないのにこのまま待ってたって何にも始まらないじゃん。
もしかしたら私ばっか止まったままで気づいたら涼太くんに彼女とかできちゃうかもしれないし。」
「あっそ……応援するよ。」
"応援するよ"
水田くんの言葉に不安だった心が少し和らいだ気がした。