同居人は恋愛対象外。


「いつ告白するの?」


昼休みになって1時間目からずっと気になってた事聞いた。

授業中頭の中はこの内容でいっぱいでほとんど頭に入ってない。

1時間目と2時間目の間というかお昼までは極力この席で寝ている水田くん。

そのせいでずっと聞きたいのに聞けず、お昼休み購買にでも行くのか友達と一緒に水田くんがいなくなった瞬間を狙って問い詰める。


「今日の放課後…かな?」


そう言って照れくさそうにフルーツジュースに口をつける。


「あーなんか私の方がドキドキしてきちゃった。」


ほんとに、友達のそう言う話聞くのってこっちまでドキドキして緊張しちゃう。


「でもなんで水田くんなの?まだ入学してそんな経ってないのに。」

「そりゃあのルックスには惚れちゃうでしょ。」


まさかの顔だけで判断しちゃう感じですか。

凛ちゃんらしいといえば凛ちゃんらしいけど…。


「あ、でもちゃんと理由もあるよ?
入学式にさ、知ってる子誰もいなくて迷子になってた私を学校まで案内してくれたんだ。

あの時優しい笑顔で微笑んでくれて、そっからもう水田くんの事が好きになったんだ。」

「え〜可愛い!
凛ちゃんなら絶対にオッケーくれるよ。
頑張ってね!」


凛ちゃん恋してるな〜。

水田くんの事話してる凛ちゃんはいつもに増して可愛い。

その可愛さ半分…4分の1でもいいからわけてほしいよほんと…。


照れくさそうに両手で口元をを隠してる凛ちゃんを見て思った。

私も凛ちゃんみたいに可愛いかったら今頃涼太くんに想い伝えれてるのかな?

そんな事言ってみても私なんかが凛ちゃんになれるわけはなくて。

結局は私の頑張り次第なんだよね。


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