同居人は恋愛対象外。


 ̄ ̄ ̄

朝、目が覚めた私は昨日夢うつつにキスされた頰に手を当ててみた。

水田くんはというとかおが少し隠れるくらいまで布団にくるまり規則正しく寝息をたてて眠ている。


昨日のはどうゆう意味かな。

わたしの夢…かな?


キレイな顔をじっと見つめてみるけど、見ればみるほどキスの事を思い出して恥ずかしくなってしまう。

するとゆっくりと水田くんの目が開く。

目を覚ました水田くんはあくびをしてまだ寝ぼけてるのか少しボーッとした様子。

一瞬私と目が合ったかと思うとすぐに目をそらす。

起きた事で隠れていた唇が露わになる。


あ…唇。

キスの記憶を消そうとブンブン首を横に振った。


「そんなに頭振って気持ち悪くならない?」


心配してくれてるのはわかるけどもう唇にしか目がいかないよ…。


「な、なんでもない!」


それだけ言い残して慌てて準備を始めた。

ダメだこのままじゃ仲良くなるどころか気まずくなっていく…。


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