♥バレンタインの奇跡♥
「お前なんでこんな所で働いてんの?」

「別になんだっていいでしょ」

気安く話しかけんな。
なんで普通にしていられるの?
マジふざけんなよ…。
早く立ち去れ。

あー。
ヤバイヤバイ…だんだんと怒りがわいてきた。


と、視線の先に永久子さんの姿が見えた。

いたー!永久子さん!発見!!
呑気にラッピング商品の補充をしている。

そんなの後でいいからこっち!
こっち見て!見ろーー!!
と、必死に視線を送るも…見向きもしない。

っ、ダメだ…。
はぁ…。


「なんだかんだ元気そうじゃん」

ニタニタしながら雅人が言う。



は?


こいつ何ぬかしとんじゃどの口が物言っとんじゃわれ。


イライラしてくるから話しかけないでほしい。
目眩がする…。

私の心を乱す、最低な奴ら。
本気で今すぐ消えてほしい。


「はぁ…」

思わず溜め息が出る。



「何溜め息ついてんだよ」

あーいちいちうるさい。
絡んでくんな。


すると、次の瞬間雅人が信じられない言葉を発した。
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