♥バレンタインの奇跡♥
「お前、ほんと重いんだよ」


………。



何それ…。

その時、我慢していたものがプツンと切れた気がした。


次の瞬間、私はバンっとレジ台に手をついた。

ビクッと肩を揺らす二人。


「で?」

重い?は??
今となってはお前のことなんか一ミリも好きじゃないけど?
クソ男の隣で楽しそうに人のこと笑ってる女、お前もふざけんなよ?
いい加減にしろ。


そんな想いを込めて思いっきり二人を睨み付ける。

黙ったまま動かない二人。


…………。



勢いよく叩いてしまったから、手のひらがジンジンする。
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