♥バレンタインの奇跡♥
「…結人くん、今日は遅くまでほんとにありがとう!私家あっちのほうなんだけど結人くんは?」

「僕はこっちです。歩いてすぐそこなんで、近いんですよ」

「そうなんだね」

じゃあここでお別れか…。
ちょっと寂しい。
もっと結人くんといたかったなぁ…なんて。
こんな時間まで一緒に過ごしたのにまだ足りないのだな私…。
どんどん欲張りになってしまう。


「じゃあ、ここで…またね」

ここは潔く。
これ以上結人くんに迷惑かけれないし。


「送りますよ」

「えっ…!いいよ!悪いよ!」

と言いつつ嬉しい!
まさかの展開!


「ダメです。夜道は危ないので」

「でも…」

うんうん、そうだよね!
ぜひ送ってください!


「行きましょう」

有無を言わさず歩き出す結人くん。


やったー!
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