♥バレンタインの奇跡♥
ぼんやりしたまま二人並んで歩いていると、ふいに手に微かなぬくもりが。


!!


ほんの一瞬の出来事。


偶然、結人くんの手が私の手に触れた。


っ、ビックリしたぁー…。

その一瞬で一気に体が燃えるように熱い。

寒さで凍えそうだった指先までも、熱を帯びる。

さっきの会話でぼんやりしてたのが、今度は熱くて沸騰しそう。


ヤバイヤバイ…。


どうしよう。
ドキドキする。


「すみません、手ぶつかっちゃいました」

「ううん!」

全然いいよ!って言いたい!
けど言えない!


てか、やっぱただの偶然だよね…。
残念…なんてー。
またガッカリしてる自分が。
手繋ごうとするはずないじゃん!
アホアホ!


もー…でも、嬉しい。
ハッピーな偶然に感謝。
< 202 / 307 >

この作品をシェア

pagetop