♥バレンタインの奇跡♥
そして、幸せ気分のまま無事家に到着。

「結人くん、送ってくれてありがとう」

「いえ」

「気を付けて帰ってね」

「はい。じゃあ…ゆっくり休んでくださいね」

「うん、ありがと」

手を振ると、くるっと背を向け歩き出す結人くん。


夢のような時間はこれで終わり。
あっという間だったな…。



結人くんの背中がどんどん遠くなってゆく。

ひゅーっと冷たい風が頬を掠める。



……………。



「結人くん…!」

足を止め、パッと振り向く結人くん。


っ、あれ…?

あ…何してるんだろ私。
つい、呼び止めちゃった。


ばっちり結人くんと目が合ってる。


ひゃあー!
どうしよう…!
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