♥バレンタインの奇跡♥
フードコート。


「聞きました?二人の会話」

「もちろん」

「桃子、いつもと口調とか声のトーンが違ったし、結人くんの前ではどれだけブリッコなのかがわかりました」

「そうね」

「それに、相談も嘘だったなんて」

「二人になれるんだったらなんだってするんじゃないかしら?」

「そっか…」

嘘でもなんでも簡単につくんだ…。
あーほんと桃子とだけは付き合ってほしくないな…。


「彩乃ちゃんもグイグイいかなきゃ」

「そう言われましても…」

「そうだ、結人くんのこと飲みに誘ってみたらどう?この前のチョコチップ事件とヤンキー事件のお礼もかねて」

「えっ!飲みに!?無理無理無理っ!」

「なんでよー」

「だ、だって…断られたら怖いし…ショック受けちゃいそうだし…もしかしたらとっくに桃子と良い感じになってて、プライベートとかでも会ってるかも…って考えただけで動悸が」

「そんなの関係ないじゃない。まだ付き合ってもいないんだから。それに会ってるかもまだわからないし」

「そうですかねー…なんか桃子のあの勢いみたらとっくに二人で会ったりしてたのではと」

あぁどんどん弱気に…悪い癖だ。
最近すぐ弱気になってしまうよー…。
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