♥バレンタインの奇跡♥
「冬が…好きなので」

「…そうなんだ。私もね、季節の中で一番冬が好きなんだ」

「同じですね」

「うん!そうだね…」

ビックリした…。
なんだ…そういう意味。
また勘違いしちゃうじゃん…。


あれ…でも、なんかおかしい。
ドキドキが止まらない。
おさまってくれない。
やば…フラフラしてきた。

あっつい…。


「彩乃さん、大丈夫ですか…?」

「だ、大丈夫。ちょっと飲み過ぎちゃったかな……きゃっ!」

と、ずるっと足を滑らせる。


「危ないっ!」

咄嗟に結人くんが支えてくれて、どうにか転ばずにすんだ。
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