♥バレンタインの奇跡♥
「よかった…間に合って」

「ごめ…」

結人くんの、腕の中にいる。
結人くんの、ぬくもり、におい…。

トクン、トクン。
心臓の音が聞こえる…。


…なんだか、まぶたが重い…目が開かない…。
そのまま意識が遠のいていく感覚がした。

「彩乃さん…?」

ダメだ…眠い。





「ほんとに彩乃さんは…放っておけないな」

最後の結人くんの言葉は、よく聞こえなかった。
だけど、優しい響きだったのはわかる。
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