♥バレンタインの奇跡♥
「「あのっ」」

私が口を開くのと同時に、結人くんも口を開いた。

二人の声が見事に重なる。


「あ…結人くんからどうぞ」

「彩乃さんからいいですよ」

お互いに譲り合い。


「いやでも結人くんから…」

「……はい。じゃあ、あの…」

それは、結人くんが話してる途中に起こった。


「結人せんぱぁーい!」

!?!?!?!?


声の方向にばっと視線を向ける。


そこには、間違いなく…あのお方の姿。
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