♥バレンタインの奇跡♥
「はあー…」

思わず大きな溜め息をついたその時、隣に誰かがドスンと座った。

見ると、そこにはおばさんの姿が。

ばっちりと目が合うと、おばさんはニタアっと微笑んだ。


「うふ、よろしく」

「…は、はあ。こちらこそ」

うふって…。
っていうか、他にも席いっぱい空いてるのになぜ隣にくるかな。
別にいいけど…。



………。



なんか、めっちゃニコニコしてこっち見てるんですけど!

うわ、落ち着かない…。


と、次の瞬間ドアが開く音がし、自然とそちらに目を向ける。

入ってきたのは、若い男の子だった。
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