♥バレンタインの奇跡♥
「彩乃ちゃんはわかりやすい子だわ~」

「えっ…?わかりやすい?」

「結人くんのこと好きなんでしょ?」

…っ!


「まっ、まさか~!そんなことないですわよっ!」

咄嗟に否定するも言葉遣いがとてもおかしなことに。怪しすぎる。嘘つくの下手くそ…。


「ニーハオと挨拶したあの日から…一目惚れ。青春ねー」

やめてー!
恥ずかしいー!


「もうっ、何言ってるんですかぁ!勝手な決めつけやめて下さいよぉ!」

「はいはい。いいから早く認めなさいよ。嘘ついても無駄よ。絶対誰にも言わないから安心して」

うぐっ…。


「好きなんでしょ?」

満面の笑みの永久子さん。
なぜかとっても楽しそう。


ここまで言われたら、もう認めるしかない…?

だって永久子さん、一歩も引く気ない感じだし…自信満々だし…実際図星だし。

うー…恥ずかしいけど仕方ない。
私はゆっくりと、頷いた。
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