♥バレンタインの奇跡♥
「やっぱりね~」

顔が…顔が!あっついです!


「連絡先とかはまだ知らないわよね?」

「はい…」

「じゃあまずはそっからね。早く聞かないと。短期間のバイトだし、ぐずぐずしてたらあっという間に終わっちゃうわ」

「…それはわかってます。でも短期間と言っても、まだ始まったばかりですし!先は長いですよ」

へらっと笑って私は言った。


「甘いわ!彩乃ちゃん甘い!そんなんじゃ恋は成就しないわよっ!」

「っ…!」

「明日、聞きなさい」

「ええっ!?」

「なんなら私が聞いてあげてもいいわよ」

「結構です!」

「遠慮しなくていいのよ?」

「ほんとにいいですよ…。それに私、結人くんより5歳も年上ですし。恋愛対象じゃないに決まってます」

そうだよ…5歳も差があるんだよ。
最初からわかってたことだけど、急に心がズーンと重くなる。
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