王子は冒険者になる!
*
**
ぼあん。
独特の揺られる感じがして僕は移転した。
えぇと、あまり来ることは少ないけど
王宮前の移転広場だ。
「あ、あれ?君、フランの従者 だろう?」
不意に、声がかかる。
さらりとした黒髪が揺れる・・・あっアレッサンド様!?
「あ、あのっ。」
思わず声が詰まる。
あわてて 腰を落とす。
「あぁ、うちの弟が迷惑をかけてるねぇ。
改めて。僕はフランの兄の アレッサンド。」
「あ、改めまして。
ラディゴール=セリア=モントレー公爵の子息 です。
フラン様・・・フランチェスコ様の学園内での従者として
側に仕えております。」
焦ったように早口になる。
そうか、アレッサンド様も朝から「フラン様の逃亡」の件で呼び出しされていたんだなぁ。
「そうか。あ、でも
今 王宮行ってもやることないかもね。
混乱してるし、たぶん『見つけられない』よ。」
「・・・と、申しますと・・・。」
見つけられない?王宮の優秀な魔法師や騎士たちでも?
側近や護衛騎士がいるからすぐに見つかると思うんだけど・・・。
きょとんと アレッサンド様を見ると
楽しそうに笑った。
「とりあえず、ラディゴール君は、一緒にお茶でもする?
サントス。学園に戻るのは保留。
連絡と作業は任せた。」
「・・・アレッサンド様。」
「サントス。頼んだ。
大丈夫。僕の護衛騎士がちゃんといるし。」
「ちょ、アレッサンド様!」
アレッサンド様はやや強引に
側近であるサントス様を移転の陣に押しやった。
警護騎士二人と 侍女が魔力を注いで ふおぉん。とサントス様が移転された。
残されたアレッサンド様は、こっちだよ。と王宮内へと進む。
騎士二人が 有無を言わせず僕を連行した。
あぁ、どうなるんでしょうか。
心配しかない。
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ぼあん。
独特の揺られる感じがして僕は移転した。
えぇと、あまり来ることは少ないけど
王宮前の移転広場だ。
「あ、あれ?君、フランの従者 だろう?」
不意に、声がかかる。
さらりとした黒髪が揺れる・・・あっアレッサンド様!?
「あ、あのっ。」
思わず声が詰まる。
あわてて 腰を落とす。
「あぁ、うちの弟が迷惑をかけてるねぇ。
改めて。僕はフランの兄の アレッサンド。」
「あ、改めまして。
ラディゴール=セリア=モントレー公爵の子息 です。
フラン様・・・フランチェスコ様の学園内での従者として
側に仕えております。」
焦ったように早口になる。
そうか、アレッサンド様も朝から「フラン様の逃亡」の件で呼び出しされていたんだなぁ。
「そうか。あ、でも
今 王宮行ってもやることないかもね。
混乱してるし、たぶん『見つけられない』よ。」
「・・・と、申しますと・・・。」
見つけられない?王宮の優秀な魔法師や騎士たちでも?
側近や護衛騎士がいるからすぐに見つかると思うんだけど・・・。
きょとんと アレッサンド様を見ると
楽しそうに笑った。
「とりあえず、ラディゴール君は、一緒にお茶でもする?
サントス。学園に戻るのは保留。
連絡と作業は任せた。」
「・・・アレッサンド様。」
「サントス。頼んだ。
大丈夫。僕の護衛騎士がちゃんといるし。」
「ちょ、アレッサンド様!」
アレッサンド様はやや強引に
側近であるサントス様を移転の陣に押しやった。
警護騎士二人と 侍女が魔力を注いで ふおぉん。とサントス様が移転された。
残されたアレッサンド様は、こっちだよ。と王宮内へと進む。
騎士二人が 有無を言わせず僕を連行した。
あぁ、どうなるんでしょうか。
心配しかない。