王子は冒険者になる!
アレク兄様はびっくりしたように
俺を見て、ちょっと涙ぐみながら ありがとう。っていった。
あれ?
なんか、感動するとこあった?
にこ、って笑うと、13歳。年相応の少年だった。
って、おれもまだ10歳の子供なんだけどな!
「でも、フラン。
僕が「黒」に飲まれたら、次の王はお前だ。
だから・・簡単に冒険者になるとかいうのは・・・」
「黒に、のまれる?」
「あぁ、教えられてないのかい?黒の魔力は 成長とともに
膨らむ。それに耐えられなくなって 精神を病んだり、
魔力を爆発させたり・・・ってごめん。ちょっと難しいかな?」
「いいや、大丈夫。
ってか、兄様は大丈夫だろ?
そんな簡単に飲まれないって!
ってか、魔力が膨らむなら 魔力を放出させればいいだけじゃん?」
大魔神召喚とか、巨大ワープゲートとか、そーゆーの作ってほしい!!
あぁ、その力を使って自由に飛んでみたりとかもいいなぁ。
「あぁ、いいなー。
俺も、アレク兄様ぐらい 魔力大きくなるかな。
召喚とか、してみてぇ。」
マジで。
ドラゴンとか。
「・・・ありがとう、フラン。」
「?何が?」
よくわからん。
でも、一応
俺が 王を継がないし、
冒険者になりたいっていうのはわかってもらっただろう。
よしよし。
作戦通り。
あぁ、ちなみに魔力を練って陣を書くやつ。
アレ
相当 練習が必要らしく、
必要魔力と呪文の比率が取れていないと
大爆発を引き起こすらしいから
魔力の安定する10歳ごろからじゃないとダメなんだと。
自分の最大魔力量がわからないから、だってさ。
大爆発かー
うん。自主練やるのはやめておこうっと。