王子は冒険者になる!
いわゆる、逃亡です
さぁ、どこに行こうかな♪
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決めていたことがある。
出ていくときは、兄に会う。
だから・・・
「・・・・ふ、フラン?」
「---っ。こんな、夜に、ごめん。
アレク、兄・・・さん。
あー、ごめん。ちょっと 魔力がたりな・・い。」
ふっと
意識が飛びそうになるけど、
そこは、こらえる。
こんな時のために 薬草学のウルーチェ先生にもらっていた
魔力の薬を 取り出して グイッと飲む。
「に、にがぁっ!!!」
一気に体力と 魔力が戻ってくる。
その様子をボー然と見つめる兄。
「いかがなさいました?!結界がっ」
あ、青頭。
俺と目が合うと ぎろり と睨まれる。
まぁ、こんな夜に アレク兄様の寮の部屋に無断侵入してるしな、俺。
ちなみに、
服もボロボロだ。
ウケる。