あなたと私と嘘と愛
私は罰の悪い顔を向けた。
確かに言った。
だけど自立しようとした矢先これじゃ気持ちも揺らいでしまう。
どうしても今のこの状況が耐えられないのだ。
「でも安心して。様子見にちょくちょく遊びに行ってあげるから。ね?」
結局うーちゃんは今彼と同棲中だから駄目よ、なんてやんわり断られてしまったけど、私を心配してくれてるのは確かだ。
残念だけど諦めるしかない。せっかくのラブラブで幸せの邪魔もしたくないもんね。
そして私はとぼとぼと自分のマンションに帰る訳だけれど、
マンションのエントランス、コンシェルジュの「お帰りなさいませ」を聞きながら自分の部屋の階に行くと、何故か配達業者の人達が大きな荷物を運んでいた。