あなたと私と嘘と愛
けど部屋に入った瞬間、そんなドキドキに加え、また新たに違うトキメキが加算した。
「わぁ…」
すごい!
単純だけど一瞬で今までの迷いが吹き飛びそうになった。
さすが一番いい部屋だけある。だって部屋の奥に広がるパノラマビューの景色は一目で魅了された。
客室だってダイニングルームも併せ二人で過ごすには十分すぎるほど広く、学生の私にはとても敷居が高い部屋。
それに整然と敷き詰められた二間続きの和室があり、その隣にはマットレスを使用したツインベッドも置かれてあった。
ツインベッド…
それを見た瞬間我に返る。無条件に顔がポッと熱くなったけど、さっと視線を外し乱れそうな心を誤魔化した。