あなたと私と嘘と愛

ニコッとウインクした表情が可愛らしい。
真由の情報だともうすぐ46になるらしいのだけど、とてもそうは思えないほどキュートな人だ。

真由と隣で並んでも姉妹でも間違えるぐらいの美貌だと言っても過言ではなく。


「うわ、いいんですか?嬉しいです!」

「いつものお礼ね」

「あれ?私の分は?」

「あるわけないでしょ。いつも何しても何の感謝もない子にはあげる価値なし」

「うわっ、ひっど!」

「たまには家の手伝いぐらいしなさいよ。手伝ってくれたらご褒美に食べさせてあげる」

「なにそれ子供かっ!小学生じゃあるまいし…」


真由がふて腐れたように顔を歪ませた。
そんな光景にクスクスと笑いが込み上げる。

この二人はいつもこうだ。
喧嘩するほど仲いいんだなぁ。なんて思いながら微笑ましい気分になる。

思わず笑ってしまいジュレに手を伸ばそうとすると、鞄の中にある自分の携帯からLINEの着信の知らせが鳴った。

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