あなたと私と嘘と愛

そんな反応を見て、私以上に驚いた表情を見せたのは他でもない優斗の方だった。


「あー…なるほど、悪い。俺が悪かった」


途端そっぽを向かれてしまった。
その態度の意味はまさに私が男慣れしないことを見抜かれてしまったことを意味してる。

だからダブルで恥ずかしさが増した。
茹でダコ以上に真っ赤になっただろう私は気まずさから下を向くことが精一杯。


「俺も軽率だった。次からは気を付ける」

「ぜ、絶対です。一応父親でも貴方は赤の他人ですから」

「……分かった」


そこで優斗が顔を戻し私の方を見たきがするけど、恥ずかしさからどうしても目を合わせることができなかった。

そして2人立ち止まったまま、


「はっ、耳まで真っ赤」

「え?」

「今時貴重なほど純なんだな。本当に悠里さんの子供?」


その言葉に一瞬ドキリとしたけれど、思わず顔をあげた私はとても興味深そうな瞳をした優斗とバッチリ目が合ってしまった。

その瞬間ドクンと心臓が不覚にも波打ってしまう。


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