あなたと私と嘘と愛
「優斗…優斗…」
そこから何度名前を呼んだか分からない。息が出来ないほどの痛みと苦しさは次第に超越する快楽に変わり。それに我慢できず、乱れ喘ぐ私を優斗は本当に大事そうに。けど、激しく揺さぶった。
あんなにもためらっていた関係のはずなのに、信じられないぐらい嬉しかった。
こんなにも幸福に満ちることがあるなんて。
身体中で喜びに溢れてる。
好き…
例えそれが一度限りだとしても後悔はしない。
あなたと触れあえたこと。
あなたと感じ合えたこと。
その全てに感謝したいと思うから、
「…ゆうと…も…、苦し…っ」
「…ごめん、まだ、もっと…っ」
それにちゃんと頷けたかも分からない。
目の奥が焼けそうなほどの行為に無我夢中でしがみつく。
けど最後、激しくなる律動と共に私はこの思いの全てを彼の腕の中で手放した。