あなたと私と嘘と愛
やっぱりハーフ?
と思わせる色素の薄い瞳は何故か私の心をざわざわとさせる。
「…それって……」
「いや、とにかく悪かった。もう大丈夫だからゆっくりお風呂に入っておいで」
何とも屈辱的な感情だった。
それでいて以上に心臓が騒がしいから自分が分からない。
これは間違ってもトキメキなんかじゃない。
ただの怒りからくるものだと言い聞かせ、私は脱衣所に駆け込んだ。
(あんな奴絶対家族だなんて認めない)
どうせ私は母とは真逆の性格だ。
悔しさからシャワーを名一杯出して頭から浴びた。
この時優斗がどんな心境で私を見てたかは分からないが、このモヤモヤをどうにかして流したいとそればかり思っていた。