あなたと私と嘘と愛

それは私が好きでよく行くお店の袋だった。


「どうしたの急に…」

しかもこんなに朝早く。当然疑問に思いながら袋の中身も見たけど、私が大好きなものばかりが入ってる。

「ああ、うんそれはね?えっと回りくどいのは嫌いだからちゃんと言うね。優斗さんに頼まれて来たの」

「え?」

「優斗さんが昨日の夜連絡くれてさ。亜香里が心配だから一緒にいてやってくれないかって」

「……」

「今は俺が一緒にいないほうがいいだろうからって。それよりヤバイね亜香里、ひどい顔~」

近付いた真由が私の量頬をペチンと挟む。覗き込まれてクスリと笑われた。

「想像通りじゃん。目の下にクマができてるよ。いつもより不細工~」

失礼なほどケラケラ笑われてムスッとなる。相変わらすな口調はさすが真由だ。ノーテン気すぎる雰囲気クラッシャーがここに君臨。

「何よ。慰めに来たの?けなしに来たの?」

「どっちも~と言いたいところだけど一緒に悩みにきたの。ほら今なら聞いちゃうよ。全部話してみなー」

「……」

もう…
真由らしい言葉に苦笑いを浮かべたけど、これが真由だから憎めない。少しだけ重くのし掛かった重りが外される気分。
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