あなたと私と嘘と愛

気付けば優斗は病室からいなくなっていて、うーちゃんとそのまま帰ったらしい。
二人なりの思いやり?気遣いに感服すると同時に昨日の話を聞いていた私はこの二人だけは怒らせたら後の仕返しが恐ろしいことを実感する。

「なんか体も重だるー…」

そりゃそうか。
ここ最近まともに寝てなかったし、昨日からご飯もまともに食べてない。
おまけに昨日のやりとりだ。

「私、今日はこのまま動かないから。廃人になろうと思う」

「ふっ」

笑った優斗が寝っ転ぶ私の頭のすぐ横に腰を下ろす。

「じゃあ、今日は俺が甘やかしてあげる。何でもしてあげるからしてほしいことある?」

「え…?」

「何か食べたいものは?それともまずはお風呂にする?それより目元を冷やしましょうか?お嬢様」

私の頭をさわさわ撫でる優斗の声は何故か嬉しそう。急に執事キャラに変更?
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