あなたと私と嘘と愛
私は雑誌を読みあさり、今時のメイクやファッションを勉強した。
今までそういうのにまったく興味がなかったかと言われれば嘘になるが、家には捨てきれない程の洋服がある。
それは全て母のもので。
基本彼女は1度着た服は着ない主義だからそれは増える一方で、母専用の洋服部屋には高級ブランドのバッグ、宝石類なども綺麗に並べられている。
まるでお店でも作れるんじゃないかと思う多さの中、子どもの頃からそれを見ていた私はそれだけでお腹いっぱい。
その反動なのか、洋服に対しての興味は次第に減っていき、服なんて3、4着あれば着回せる。
流行りものにも少々うとくなっていたことにようやく気付き、これじゃ駄目だと活を入れる。
目指せフェロモン。
色気のある女性を目指し、愛される大人女子に花咲いてみたい。