LiLy Secret໒꒱· ゚
真理花 と 奈々華
“ 目が大きくて、ちょっと茶髪で、テニス部部長。それが私の好きな人 ”
「先輩のこと部活動でお見かけしてからずっと好きでした! 付き合ってください!」
こんな風に顔を赤らめながら、可愛い後輩に告白されるのも今学期で九回目。
一生懸命に想いをぶつけて告白してくれる姿は本当に全員可愛くて素直に嬉しい。
でも、、、
「 ごめんね。君とは付き合えない。」
想いを伝えてくれてありがとう。
「いいえ、先輩はやっぱりお優しい方です。私に変な期待を持たせないようにしてくださってありがとうございます。」
彼女は少し泣きそうな顔でこう言った。
そしてちょっと困ったような思いきったかのように顔をあげ私に質問した。
「先輩は伊川先輩とお付き合いなさってるんですか? 噂になってるんです…..下級生の間で」
これは、、、下級生恐るべし。 でもね、これ答えたら奈々華にも影響でちゃうからごめんね。
「ナイショ。」
「あ、は、はい!/// すみません。変なこと聞いちゃって、、ありがとうございましたっ!!!////」
何故かものすごく大きな声でお礼を言って可愛い後輩は去っていった。
「よしっ。もう一個やり残したことやりますか。」
一人中庭のベンチに腰掛けて少し目を瞑る
カチカチ...
中庭の時計の秒針が針を打つ音だけが鮮明に聞こえる。
「いつもより遅いな...」
私はもうすぐ聞こえてくるであろう愛しい声を待っている。
パタパタッ
次第に足音が大きくなる。
「いい加減にして。」
想像してたセリフとはかけ離れた声にびっくりして、目を開けると、、、
そこにはあいも変わらず不機嫌な顔をした愛しい彼女。
伊川 奈々華(いかわ ななか)
が立っていた。
(可愛い....。 )
奈々華が怒っているにも関わらずそんなことを思う私は性格が悪いかもしれない。
怒っている奈々華をじーっと見つめると奈々華が眉間にしわを寄せたまま口を開いた。
「五分で終わらせるって言ったのに十分も待たせた。ずーっと待ってたのに有り得ない」
奈々華のお説教はさらに続いた。
「おまけにあんな顔して。これ以上ファン増えたら面倒くさいことになるの私なんだからね?」
私の学校は校舎の真ん中に中庭があるので、中庭でなにかあると丸見えなのだ。
にも関わらず中庭で告白をする後輩は後を絶たない、、、。
そんなことより今は奈々華のご機嫌取りをしなければ。
「 奈々....好きだよ。好き。」
(愛してる)
あれ? 謝るつもりだったのにな。
「....許さない。いつもそんなこと言って流そうとする。」
奈々華はさっきより声を小さくしながら続けた。
「............私も.......スキ.......」
奈々華はしゃがみこみながら確かにそう言った。
( あー...好きすぎる。)
「皆して室井先輩、先輩っていつも言ってるの。 真理は私のなのに....。」
これは、、、嫉妬?
珍しく本音を言ってくれて嬉しい。
「大丈夫だよ。私は奈々のモノだし、奈々は私のモノ。これは絶対変わらない。」
私はしゃがみこむ奈々の頭を撫でながら言った。
奈々はようやく頭をあげて恥ずかしそうに笑った。
「真理のね人気者のところも含めて大好き」
やば、、、我慢できない。
.*・゚ .゚・*.
夕陽がのぼる。
春風がふく。
桜の花びらが舞う。
.*・゚ .゚・*.
奈々と私の影が深く深く重なり合う。
そんな放課後。
「先輩のこと部活動でお見かけしてからずっと好きでした! 付き合ってください!」
こんな風に顔を赤らめながら、可愛い後輩に告白されるのも今学期で九回目。
一生懸命に想いをぶつけて告白してくれる姿は本当に全員可愛くて素直に嬉しい。
でも、、、
「 ごめんね。君とは付き合えない。」
想いを伝えてくれてありがとう。
「いいえ、先輩はやっぱりお優しい方です。私に変な期待を持たせないようにしてくださってありがとうございます。」
彼女は少し泣きそうな顔でこう言った。
そしてちょっと困ったような思いきったかのように顔をあげ私に質問した。
「先輩は伊川先輩とお付き合いなさってるんですか? 噂になってるんです…..下級生の間で」
これは、、、下級生恐るべし。 でもね、これ答えたら奈々華にも影響でちゃうからごめんね。
「ナイショ。」
「あ、は、はい!/// すみません。変なこと聞いちゃって、、ありがとうございましたっ!!!////」
何故かものすごく大きな声でお礼を言って可愛い後輩は去っていった。
「よしっ。もう一個やり残したことやりますか。」
一人中庭のベンチに腰掛けて少し目を瞑る
カチカチ...
中庭の時計の秒針が針を打つ音だけが鮮明に聞こえる。
「いつもより遅いな...」
私はもうすぐ聞こえてくるであろう愛しい声を待っている。
パタパタッ
次第に足音が大きくなる。
「いい加減にして。」
想像してたセリフとはかけ離れた声にびっくりして、目を開けると、、、
そこにはあいも変わらず不機嫌な顔をした愛しい彼女。
伊川 奈々華(いかわ ななか)
が立っていた。
(可愛い....。 )
奈々華が怒っているにも関わらずそんなことを思う私は性格が悪いかもしれない。
怒っている奈々華をじーっと見つめると奈々華が眉間にしわを寄せたまま口を開いた。
「五分で終わらせるって言ったのに十分も待たせた。ずーっと待ってたのに有り得ない」
奈々華のお説教はさらに続いた。
「おまけにあんな顔して。これ以上ファン増えたら面倒くさいことになるの私なんだからね?」
私の学校は校舎の真ん中に中庭があるので、中庭でなにかあると丸見えなのだ。
にも関わらず中庭で告白をする後輩は後を絶たない、、、。
そんなことより今は奈々華のご機嫌取りをしなければ。
「 奈々....好きだよ。好き。」
(愛してる)
あれ? 謝るつもりだったのにな。
「....許さない。いつもそんなこと言って流そうとする。」
奈々華はさっきより声を小さくしながら続けた。
「............私も.......スキ.......」
奈々華はしゃがみこみながら確かにそう言った。
( あー...好きすぎる。)
「皆して室井先輩、先輩っていつも言ってるの。 真理は私のなのに....。」
これは、、、嫉妬?
珍しく本音を言ってくれて嬉しい。
「大丈夫だよ。私は奈々のモノだし、奈々は私のモノ。これは絶対変わらない。」
私はしゃがみこむ奈々の頭を撫でながら言った。
奈々はようやく頭をあげて恥ずかしそうに笑った。
「真理のね人気者のところも含めて大好き」
やば、、、我慢できない。
.*・゚ .゚・*.
夕陽がのぼる。
春風がふく。
桜の花びらが舞う。
.*・゚ .゚・*.
奈々と私の影が深く深く重なり合う。
そんな放課後。
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