初恋の君に真紅の薔薇の花束を・・・
屋敷に帰る馬車の中でもジャスティーヌは泣き続け、屋敷の自室に戻ってからもジャスティーヌは泣き続けた。
ロベルト王子をほったらかしにしたまま、姉妹二人で屋敷に戻ってきた理由を両親も知りたかったし、ほんの一瞬目を離した隙にジャスティーヌを何処かへと掠め取られたアレクサンドラもジャスティーヌの身に何が起こったのかを知りたかったが、ジャスティーヌはただ泣きくれるだけで一言も話をしようとはしなかった。
「ねえ、ジャスティーヌ、僕だけには本当のことを話してよ。ね、ジャスティーヌ」
何度もアレクサンドラは問いかけたが、ジャスティーヌは着替えもしないまま、夜会用の仕立てたばかりのドレスに身を包んだままベッドカバーの上に付して泣き続けていた。
公爵邸を知り尽くしたロベルトが自分からジャスティーヌを引き離し、どこぞでジャスティーヌに不埒な事をしたに決まっていると確信したアレクサンドラは、これまた夜会用の正装をしたまま階下の父へ文句を言うべく、階段を駆け下りていった。
☆☆☆
ロベルト王子をほったらかしにしたまま、姉妹二人で屋敷に戻ってきた理由を両親も知りたかったし、ほんの一瞬目を離した隙にジャスティーヌを何処かへと掠め取られたアレクサンドラもジャスティーヌの身に何が起こったのかを知りたかったが、ジャスティーヌはただ泣きくれるだけで一言も話をしようとはしなかった。
「ねえ、ジャスティーヌ、僕だけには本当のことを話してよ。ね、ジャスティーヌ」
何度もアレクサンドラは問いかけたが、ジャスティーヌは着替えもしないまま、夜会用の仕立てたばかりのドレスに身を包んだままベッドカバーの上に付して泣き続けていた。
公爵邸を知り尽くしたロベルトが自分からジャスティーヌを引き離し、どこぞでジャスティーヌに不埒な事をしたに決まっていると確信したアレクサンドラは、これまた夜会用の正装をしたまま階下の父へ文句を言うべく、階段を駆け下りていった。
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