初恋の君に真紅の薔薇の花束を・・・
アーチボルト伯爵からの書状を受け取ったロベルトは、自分の深く考えないまま出したアイデアのせいで、アーチボルト伯爵家がひどく困惑していることに罪悪感を覚えた。
アレクシスならまだしも、深窓の令嬢が乗馬など出来るはずもなく、ジャスティーヌでさえ、独りで騎乗できるとは思えない。
仕方ないのでアレクサンドラ嬢は自分の馬に一緒に乗れるようにするので、乗馬服の必要はない旨、早速返事をしたためた。
しかし、ジャスティーヌの手前、これ以上アレクサンドラと親密になるのを避けようとしたのに、自分の馬に乗せるとなれば、遠乗りしている間は二人っきり馬の上で体を密着させて過ごすことになる。
それを知ったジャスティーヌが自分のことをどのように思うかと考えると、ロベルトの気持ちは暗く重くなった。
☆☆☆
アレクシスならまだしも、深窓の令嬢が乗馬など出来るはずもなく、ジャスティーヌでさえ、独りで騎乗できるとは思えない。
仕方ないのでアレクサンドラ嬢は自分の馬に一緒に乗れるようにするので、乗馬服の必要はない旨、早速返事をしたためた。
しかし、ジャスティーヌの手前、これ以上アレクサンドラと親密になるのを避けようとしたのに、自分の馬に乗せるとなれば、遠乗りしている間は二人っきり馬の上で体を密着させて過ごすことになる。
それを知ったジャスティーヌが自分のことをどのように思うかと考えると、ロベルトの気持ちは暗く重くなった。
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