初恋の君に真紅の薔薇の花束を・・・
どちらかといえば伯爵似で、目の前が暗くなりかけているジャスティーヌは、父の執務室を出ると壁を伝って図書室へ向かい、その大きな窓から広がる庭で激しく剣を打ち鳴らすアレクサンドラに声をかけた。
「どうしたのジャスティーヌ、真っ青だよ?」
母親似のアレクサンドラは、剣を乳兄弟に渡すと、男物のブラウスの袖飾りを風に揺らしながらジャスティーヌの元へとやってきた。
「お父様が、お話があるそうよ」
ジャスティーヌの言葉に、アレクサンドラはジャスティーヌを支えて執務室へと向かった。
執務室の中からは、アリシアの激しい怒りの声が響いていたが、アレクサンドラはとりあえずノックをしてから扉を開けた。しかし、アリシアの逆鱗の前にノックは全く効果がなかったようだった。
☆☆☆
「どうしたのジャスティーヌ、真っ青だよ?」
母親似のアレクサンドラは、剣を乳兄弟に渡すと、男物のブラウスの袖飾りを風に揺らしながらジャスティーヌの元へとやってきた。
「お父様が、お話があるそうよ」
ジャスティーヌの言葉に、アレクサンドラはジャスティーヌを支えて執務室へと向かった。
執務室の中からは、アリシアの激しい怒りの声が響いていたが、アレクサンドラはとりあえずノックをしてから扉を開けた。しかし、アリシアの逆鱗の前にノックは全く効果がなかったようだった。
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