タイムマシンはいらない。
私があの人の好きなご飯を作って待ってた時。
今日は何時に行けばいいとメッセージの返事待ちだった時。
じゃあ、来週の週末も泊まりにくるねって別れた時。
あの人は一体どんな気持ちで私と接していたんだろう。
やることをやっておいて、私の作るハンバーグが美味しいだなんて、どの口が言っていたのだろうか。
悲しみより今は怒り。
裏切ってたくせに、平気で私と会ってたこと。
でも、裏切られていたことに気づかなかったこと。
仕事して週末に泊まりにいって、長期の休みに入れば一泊二日の旅行。そんな関係がこれからも続いて、いずれ家族になれると当たり前に思っていた自分に対しても腹がたつ。
『時期がきたら籍を入れよう』
『子供は女の子と男の子ひとりずつがいいな』
『それで、子供が成人したら海外で暮らすのもいいかもね』なんて、夢を語っておいて。
夢を見させておいて、他の人を選ぶなんて、それは重大な罪じゃないのかな。