銀光のbreath 【番外編 追加完了】
同じにならなくていい。
ふたりの言葉には由弦と似た思いが滲んでた。あたしの気の済むようにさせたかった気持ちも伝わってきた。
どこまでも優しい兄たちに胸が詰まって、何も云えなくなる。
涙を零すあたしを胸元に引き寄せ、征一郎さんは子供をあやすみたいに髪を撫で続けた。
「・・・由弦を殺した男は死んだ。だからもうお前はここを出たら忘れろ。可愛い娘の母親に戻って毎日笑え。それだけでいい。・・・由弦なら、そう望むはずだろう」
憎しみも悲しみも。一生消えたりしない。
思い出して、やっぱり泣くんだろう。
なんで、どうしてって。口惜しくて泣くんだろう。
由弦に会いたくて、逢いたくて。寂しくて泣くんだろう。
人生の半分くらい泣きっぱなしかも知れない。
でもね。
気が付いたら毎日ちはると笑ってる。何も考えなくても笑顔になってる。
これからも、そうしていけばいいのかな。
それでいいのかな。
・・・ねぇ由弦。
そうしろって。復讐なんか忘れろ、って。
それを云いたくて、・・・来たの?
ふたりの言葉には由弦と似た思いが滲んでた。あたしの気の済むようにさせたかった気持ちも伝わってきた。
どこまでも優しい兄たちに胸が詰まって、何も云えなくなる。
涙を零すあたしを胸元に引き寄せ、征一郎さんは子供をあやすみたいに髪を撫で続けた。
「・・・由弦を殺した男は死んだ。だからもうお前はここを出たら忘れろ。可愛い娘の母親に戻って毎日笑え。それだけでいい。・・・由弦なら、そう望むはずだろう」
憎しみも悲しみも。一生消えたりしない。
思い出して、やっぱり泣くんだろう。
なんで、どうしてって。口惜しくて泣くんだろう。
由弦に会いたくて、逢いたくて。寂しくて泣くんだろう。
人生の半分くらい泣きっぱなしかも知れない。
でもね。
気が付いたら毎日ちはると笑ってる。何も考えなくても笑顔になってる。
これからも、そうしていけばいいのかな。
それでいいのかな。
・・・ねぇ由弦。
そうしろって。復讐なんか忘れろ、って。
それを云いたくて、・・・来たの?