銀光のbreath 【番外編 追加完了】
「・・・泣けよ」

頭の後ろにヤマトが顔を埋める。

「大丈夫ってカオすんな。何年経ったって、殺したヤツを赦せねーって、わめき散らしたっていいんだって。ちーの前で頑張ってんだからさ、オレの前まで母親じゃなくていーだろ」

・・・・・・ほんとにヤマトは大人になった。
この三年、由弦の代わりに洋秋の片腕として頑張って。
あたしが年上ぶって弟扱いしたって、逆転されてるのなんてずっと分かってるよ。

甘かった顔立ちがずい分男らしくなった。
金髪やめて、後ろに流してる黒髪も。堂に入ったスーツ姿も。いっぱしの極道らしくなった。

いい男になった。
ねぇ。由弦もそう思うよね。

だから余計にダメなんだよ。
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