銀光のbreath 【番外編 追加完了】
2-2
「それで? 由弦クンと結婚する決心ついた?」
鈴奈さんがクスクス笑う。
今日は、この間のお礼だって外にランチに誘われてた。
生クリームたっぷり、ふわっふわのパンケーキが人気のお店で、予約しないと相当並ぶんだとか。
鈴奈さんがネットで予約してくれたけど、かろうじて空いてた時間帯もすでに午後のオヤツタイムだ。
ナイフで切り分けたパンケーキに生クリームを乗っけて口の中に放り込み、あたしはちょっと憮然と口を尖らせた。
「・・・だって。付き合ってたワケじゃないのに結婚て! はしょり過ぎって思わない?!」
「幼馴染あるある、よねー」
うんうんと頷きながら。
「じゃあデートに誘ってもらえばいいじゃない?」
そこのキレイなお姉さん。簡単に言ってくれますねぇ・・・。
「今さら由弦とデートなんて無理っ」
「瑠衣ちゃん、けっこう恥ずかしがり屋さんだもんね」
図星を指された。
いや、だって。そりゃあ学生の頃は一緒にカラオケ行ったり、遊園地だのプールだの、どこでも二人で遊びに行ったよ?
でもこの歳で何をどーすりゃいいのよ。真っ昼間から手ぇ繋いで歩くとか、腕組むとか? 遊園地ではしゃぐも無いだろーし、映画、水族館?、なんとかタワーとか? 全く想像ができないんだってばー!
一人で苦悶してると、鈴奈さんがあっけらかんとして言う。
「一泊で温泉旅行に行ってきたら? 一石二鳥よ」
「・・・でもほら、あれでも若頭だし、洋秋放っぽってくワケにもね」
意味もなくパンケーキを突きながら、視線が泳いでしどろもどろになる。
「一日二日くらい大丈夫と思うな、きっと。洋クンにはあたしから話してあげるし。ねっそうしよう、瑠衣ちゃん!」
向けられた満面の笑顔からどことなく圧を感じた。
・・・断れないナニかが、鈴奈さんから漂ってるよ、由弦・・・・・・。
鈴奈さんがクスクス笑う。
今日は、この間のお礼だって外にランチに誘われてた。
生クリームたっぷり、ふわっふわのパンケーキが人気のお店で、予約しないと相当並ぶんだとか。
鈴奈さんがネットで予約してくれたけど、かろうじて空いてた時間帯もすでに午後のオヤツタイムだ。
ナイフで切り分けたパンケーキに生クリームを乗っけて口の中に放り込み、あたしはちょっと憮然と口を尖らせた。
「・・・だって。付き合ってたワケじゃないのに結婚て! はしょり過ぎって思わない?!」
「幼馴染あるある、よねー」
うんうんと頷きながら。
「じゃあデートに誘ってもらえばいいじゃない?」
そこのキレイなお姉さん。簡単に言ってくれますねぇ・・・。
「今さら由弦とデートなんて無理っ」
「瑠衣ちゃん、けっこう恥ずかしがり屋さんだもんね」
図星を指された。
いや、だって。そりゃあ学生の頃は一緒にカラオケ行ったり、遊園地だのプールだの、どこでも二人で遊びに行ったよ?
でもこの歳で何をどーすりゃいいのよ。真っ昼間から手ぇ繋いで歩くとか、腕組むとか? 遊園地ではしゃぐも無いだろーし、映画、水族館?、なんとかタワーとか? 全く想像ができないんだってばー!
一人で苦悶してると、鈴奈さんがあっけらかんとして言う。
「一泊で温泉旅行に行ってきたら? 一石二鳥よ」
「・・・でもほら、あれでも若頭だし、洋秋放っぽってくワケにもね」
意味もなくパンケーキを突きながら、視線が泳いでしどろもどろになる。
「一日二日くらい大丈夫と思うな、きっと。洋クンにはあたしから話してあげるし。ねっそうしよう、瑠衣ちゃん!」
向けられた満面の笑顔からどことなく圧を感じた。
・・・断れないナニかが、鈴奈さんから漂ってるよ、由弦・・・・・・。