銀光のbreath 【番外編 追加完了】
 買い物ついでに寄ったサービスエリアでお昼も済ませ、3時前には戻って来てた。由弦が一人暮らししてるマンションに。

 由弦の実家は同じ市内なんだけど、家を建て替えるのを機会にうちの近所からは引っ越してて。由弦は由弦で、洋秋のトコと事務所のどっちにも遠くない中間に部屋を借りてる。
 来るのはけっこう久しぶり。こぶりだけど、キッチンがカウンター式の1LDK。
 室内物干しに干しっぱなしの洗濯物とか、玄関先に二つ三つ積んであるゴミ袋とか。物が少ないから片付いてるように見えるけど、あーこれ定期的にやってやんないとダメだわ・・・・・・。

「由弦」

 ぐるっと部屋を見渡して。洗面所のほうで何やらごそごそやってる男に声を張る。

「合鍵、貸して」 

 洗濯機が回り出した音が聴こえ、リビングに戻って来た由弦はどことなく嬉しそうに。

「一緒に住むのか?」

「じゃなくて! 休みの日に掃除くらい、しに来るから」

「毎日、の間違いだろ」

 あたしの手首を掴まえ、二人でも寝転がれそうなソファに座らせると。そのままキスしながら、やんわりのしかかって来て仰向けに倒された。
 遠慮なく服の中に手が滑り込んできて、当たり前みたいにキスとセットになってるし。

 悪戯で終わるのかと思ってたらガッツリ食べられて。しかも、おかわりまで。
 ・・・・・・一緒に暮らすなら、まずは体力作りだわ・・・・・・。
 
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