銀光のbreath 【番外編 追加完了】
迎えに来た車に乗せられ、鈴奈さんに抱えられるようにして警察で説明されても。自分のことじゃないように。遠い誰かのことみたいに。
朝は何時に出かけたのかとか、気になる様子はあったかとか。向かいに座った刑事があたしに訊ねた。
そんなの・・・・・・。
いつもどおりだよ。
『行ってくる』もキスも。いつもの朝と一緒。
遅くなんないで帰るって。
だから今日だって。
帰ってくるに決まってんじゃない。
いつもと同じに。
『瑠衣』って。『チハル』って。
あの淡い笑顔で。呼んでくれるに決まってる。
帰ってこないわけない。
由弦が。
あたしとちはるを遺してくわけない。
絶対に、ない。
「・・・・・・死ぬわけ・・・ない」
信じない。
信じない。
信じない。
信じない。
ねぇ由弦? なんで電話に出ないの。
いつもすぐ掛け直してくるじゃない。
あたしが出ないと着信の嵐にするクセに、あんたのスマホ、今頃あたしの着信だらけだよ?
『どうした?』って。ねぇ言ってよ。
『すぐ帰るに決まってんだろ。・・・ドアホ』って。
笑ってよ。
いつもみたいに。
はやく、帰ってきてよ。由弦。
ちはると待ってるから。
朝は何時に出かけたのかとか、気になる様子はあったかとか。向かいに座った刑事があたしに訊ねた。
そんなの・・・・・・。
いつもどおりだよ。
『行ってくる』もキスも。いつもの朝と一緒。
遅くなんないで帰るって。
だから今日だって。
帰ってくるに決まってんじゃない。
いつもと同じに。
『瑠衣』って。『チハル』って。
あの淡い笑顔で。呼んでくれるに決まってる。
帰ってこないわけない。
由弦が。
あたしとちはるを遺してくわけない。
絶対に、ない。
「・・・・・・死ぬわけ・・・ない」
信じない。
信じない。
信じない。
信じない。
ねぇ由弦? なんで電話に出ないの。
いつもすぐ掛け直してくるじゃない。
あたしが出ないと着信の嵐にするクセに、あんたのスマホ、今頃あたしの着信だらけだよ?
『どうした?』って。ねぇ言ってよ。
『すぐ帰るに決まってんだろ。・・・ドアホ』って。
笑ってよ。
いつもみたいに。
はやく、帰ってきてよ。由弦。
ちはると待ってるから。